小説

小説家になろうの悪役令嬢ものを読み「善悪逆転」に思い馳せる。

「小説家になろう」のいわゆる「女性向け」ジャンル、たとえば『歴史に残る悪女になるぞ』などの「悪役令嬢もの」が、いかに視点の移動によって通常の物語における主客、善悪を逆転させてる物語構造を持っているかについて、くわしく解説した記事です。
マンガ

天野しゅにんた『愛されてもいいんだよ』レビュー。レズ風俗の内実を優しく描く「お仕事テーマ」の百合マンガ。

天野しゅにんた『愛されてもいいんだよ』は、「レズ風俗」で働くひとりの女性を描いた百合マンガ。これがじつは「お仕事系」としてじつに読ませる、セックスワーク・テーマの秀作なのです。「お仕事系」という切り口で、くわしくレビューしました。
マンガ

『琥珀の夢で酔いましょう』レビュー。クラフトビールを軸にさまざまな人間模様を描く秀作。

クラフトビールの専門店を描くマンガ『琥珀の夢で酔いましょう』のレビューです。ビールという一面で誤解されがちなカルチャーについてさまざまな人間模様とともに描いた秀作。とてもおもしろいので、ぜひ読んでいただけたらと思います。
アニメ

【脱主人公】アニメ『ウマ娘』の魅力は「錯綜する物語」にあり。

アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』は、主人公トウカイテイオーを中心にまとめあげられてはいますが、そのプロットはスポーツものとしてはかなり錯綜している印象があります。その点について「脱主人公」という文脈の観点からまとめあげてみました。
コラム

人間は「悪」を必要としている。

人間に「悪い心」は不要なのか? そのようなものを持っているべきではないのか? それなら、人間は不完全な存在でしかないのか? 佐々木俊尚さんによる表現規制論から始めて、山本弘さんの『鉄腕アトム』論を踏まえ、人間精神のありかたを問うています。
アニメ

【鬼滅の刃】なぜ竈炭治郎は「選ばれた」最強でないのか。【脱物語】

異色の主人公、竈炭治郎。  アニメ『鬼滅の刃』の「遊郭編」が始まりましたね。  『鬼滅の刃』全編のなかでは中盤の山にあたるエピソードで、「無限列車編」に受ける煉獄さんの死を受けてすこし成長した炭治郎たちの新たな戦いが描...
未分類

ジブリの雑誌に連載を得た白饅頭さんを攻撃するのはバカげている。

 Twitterのインフルエンサーとして有名な白饅頭さんがスタジオジブリの雑誌「熱風」で連載を持つことが決まったらしいです。  かれは単著もあるライターなので、雑誌で連載を抱えるくらいのことはあってもおかしくないのですが...
未分類

妻より稼いでいても家事は分け合わなければならないのか?

 最近、個人的に注目しているえいなかさん(@EiNaka_GADHA)の最新記事がひじょうに面白い。  かれが使っている表現をそのまま用いるなら、「稼ぎと家事分担問題」の話である。  この問題についてここまで明瞭に書か...
アニメ

アンパンマンはほんとうに「マン」でなければならないのか。

 青識亜論(せいしきあろん)さんをご存知でしょうか。  この記事を読んでいる人なら、ご存知である可能性が高いとは思うのですが、ツイッターでのフォロワーが4万人を突破するという「アンチフェミ」界の代表的な論客です。  ふだんから...
未分類

【東浩紀】「萌え絵」と「ポルノ」は峻別できるか。【温泉むすめ】

「萌え絵」と「グローバルな倫理規範」。  作家・批評坂の東浩紀さんの「「温泉むすめ『萌え絵』騒動にグローバルな倫理規範との整合性を考える」」という記事が話題を呼んでいる。  先日、炎上騒動が起きた(というか、無理やり炎...
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